花に想いを託して
~貴方に知ってほしい花言葉~
感謝を伝えたい時、謝りたい時、心の内にある想いを伝えたい時。 ちょっと花屋で足を止めてみよう。どの花にどんな意味が込められているのか、相手はどんな花が好きなのか…花の香りに囲まれながら、相手の喜ぶ顔を想像してみる。花に込められた意味と共に、大切な人へ、花束を。
桜 「精神の美」「優美な女性」
向日葵 「あなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」
薔薇 「愛」「美」
桔梗 「永遠の愛」「誠実」「清楚」「従順」
カランコエ 「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」「あなたを守る」「おおらかな心」
タンポポ 「愛の神託」「神託」「真心の愛」「別離」
百合 「純粋」「無垢」「威厳」
パンジー 「もの思い」「私を思って」
カーネーション 「女性の愛」「感動」「感覚」「純粋な愛情」
ポインセチア 「祝福」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」「清純」
貴方は花を贈った事があるだろうか?花束でも、植木鉢ごとでも、その辺りに生えている野花でも…何かしらの形で花を贈った記憶はあるだろうか?
私が初めて花を贈ったのは、小学生の頃。足が悪いのに毎日同じ場所まで来て子ども達に挨拶をするお爺さんへと、花を摘んで持って行った事があった。
何故そのお爺さんに花を持って行ったのかは覚えていないが、純粋に”これからも頑張って来て欲しい”と思っていたのかもしれない。
次に覚えているのは高校一年の時。遠くへ行ってしまう担任に、その担任をイメージした黄色を基調とした明るい花束に勿忘草を添えて渡した。今でも時々その担任の事を思い出す。あの人ならきっと、今でも元気にやっているだろう。
思えば私は昔から花が好きだった。両親も花が好きで、よく花屋に行っては新しい花を部屋に飾ったり、庭に植えたりしている。
ただ、好みの花には個性が出る。父親はひっそりとした控えめな花が、母親は華やかに咲き乱れるような花が好みだ。そのため、花を買ってきた時はどちらが選んだのかすぐに判別がつく。
人によってこんなにも好みが分かれる”花”というものが、私にはとても魅力的に映る。花の香り、色、艶…見ているだけで心洗われるようなそれを、私はもっと知りたいと思う。一括りに花と言っても、様々なものが様々に咲いている。それが例え、同じ種類、同じ名前のものだとしても。
花というのは、そこにあるだけで心に安らぎを与える。
ぜひ、その安らぎを大切な人へと贈り届けて欲しいと思います。
芸短から約10分歩いた場所にある、小さな森のような店。その店主にインタビューさせてもらった。
店の外にまで木や花があふれ、独特の雰囲気がある花屋“hana”。中へ一歩足を踏み入れると、不思議な香りがただよっている。そこに置いてある花は店主の好みで仕入れており、和花よりも洋花が多く飾られている。私が店に入った時は、特にダリアや薔薇が綺麗に咲いていた。仕入れている花は全て好きらしいが、菊、ダリア、薔薇辺りが特に好きらしい。アジサイも好きで、頻繁に仕入れるという。
ただし、季節に合わない花は仕入れない。色んな物が旬に限らず店に並ぶこの時代にちゃんとその季節を彩る店は珍しいかも知れないが、四季のある国に生まれた者としてはもっとこんな店が増えて欲しいものだ。三月になると普通より早くお花見ができるが、桜が多すぎて匂いで少し酔ってしまうらしい。
逆に嫌いな花を聞いてみると、意外なことに生け花にもよく使われるカスミソウがあまり好きになれないらしい。曰く、ごまかす様な所や脇役としての使い方が嫌なのだとか。メインとして飾るならいいとの事。
花束を作る時には自然な感じを意識し、それでいてメインになる花が引き立つようにされている。自身が花束をプレゼントする事も多いらしく、友人の家に行くときや結婚式等、奥さんに渡す等、一般の人よりは花を贈る機会が多いようだ。
花好きとして花屋を謳歌しているようだが、嫌なことはないのか問うと、夏には花のために常に寒くしなければいけない事が少々きついとか。夏での店の中は大体20~25度ほどの温度をキープしているので、苦手な人には寒いかもしれない。
そんな花中心の生活だが、苦労しているような雰囲気は見せず楽しそうに対応して下さった。花が好きな方はぜひ一度、この店を覗いてみてほしい。