芸短にあるおすすめ図書5選!
一緒に図書館を覗きませんか?

図書館メイン

大学には必ず存在する図書館。調べ物や読書ができる落ち着いた空間は学生の憩いの場です。しかし芸短の図書館は 他の食堂やラウンジに比べるとそこまで人気がありません。 隠れた熱烈図書館ユーザーである私はこの現状を打破すべく、おすすめの本を紹介することにしました。図書館長である福井康夫先生と職員の方々の お気に入りの本を紹介することで少しでも図書館に興味を持ってもらえたら嬉しいです。目指せ図書館ユーザーの増加!

図書館 一枚目

青野推薦①爆発する荒木ワールド
ジョースターが背負う血の宿命

私が最初にお薦めする一冊目は漫画『ジョジョの奇妙な冒険』です。小説など「文字モノ」が嫌いな人にも入りやすくしたかったので漫画をトップバッター にしました。物語の舞台は1888年のイギリス、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという二人の男の因縁から始まっていきます。英国の 青年貴族であり強い正義感を持ったジョナサンと、下層階級の出身でありながらカリスマ性と強い野望の持ち主であるディオの対立が起きます。
そしてディオが石仮面という古代アステカのオーパーツを使い、邪悪な吸血鬼となり人間を辞めたことから急展開を迎えるのです。 罪のない人間を殺し暴虐の限りを尽くすディオ。彼を倒すために【波紋】という特殊な力をウィル・A・ツェペリから学んだジョナサンは数々の敵と戦い打ち 破っていきます。果たしてジョナサンはディオを倒すことができるのでしょうか?

『ジョジョの奇妙な冒険』は第一部『ジョジョの奇妙な冒険 ファントム・ブラッド』~第八部の『ジョジョリオン』まで物語が続く長編漫画となっています。 ジョースターの血を引く者がそれぞれの部の主人公となっており、受け継がれて いる宿命の物語となっています。ジョジョというのはジョースター家の血筋に生まれた主人公たちの愛称です。名前の一部分を取ってジョジョとなります。 『ジョジョの奇妙な冒険』の最大の特徴は他にはない擬音です。敵を尾行するときは「ゴゴゴゴゴ」、緊迫した雰囲気には「ドドドドド」、極め付きはカエルを 殴った時の「メメタァ」という効果音です。通常ならありえない擬音がジョジョの独特な世界観を彩るスパイスとなっています。

最後は一番知ってもらいたいジョースター一族の精神です。彼らはそれぞれが悪に決して負けない不屈の精神と気高い誇りを持っています。どんな苦境に立たさ れても絶対に諦めない黄金の精神は私が最も尊敬する彼らの魅力です。 気になった人には私が一番すきな第七部『ジョジョの奇妙な冒険 スティール・ボール・ラン』を強くお勧めします。ファニー・ヴァレンタインというキャラク ターが最高にかっこよくて引き込まれます!是非読んでください。

図書館 二枚目

青野推薦②運命に抗う吸血鬼物語
ダレンとスティーブの熱き戦い

次に紹介するのはダレン・シャン著の『ダレン・シャン』です。作者のペンネームと作品名が同じだととても不思議に感じますね(笑)。今作は全部で12巻あり、 外伝であるクレプスリー伝説は全4巻です。 ある日主人公である少年ダレン・シャンは悪友のスティーブと「奇怪なサーカス」シルク・ド・フリークを見に行きます。しかしトラブルが起き毒蜘蛛であるマダム・オクタに噛まれ重体となってしまうスティーブ。ダレンはスティーブを助けるためバンパイアのラーテン・クレプスリーと取引をします。無事スティーブを助けるも取引の結果ダレンが半バンパイアとなってしまったことにより物語は大きく動き出していきます。
突然人間ではなくなってしまい、受け入れることができないダレン。最初は血を飲むことを拒み完全なバンパイアとなることに否定的でした。しかし、血を飲まず段々と衰弱(バンパイアは人間の血を飲まないと死んでしまう)していくダレンをクレプスリーが心配し支えることで二人の仲に絆が生まれます。 そしてダレンは親友だったスティーブとの決裂やバンパイアの宿敵であるバンパニーズとの戦い、ミスター・タイニーの陰謀に巻き込まれていきます。

この物語の魅力は主人公のダレンの成長にあります。彼は心優しく争いを好まない性格の持ち主で物語の序盤は戦いをためらい敵を傷つけることができません。 しかし時を経て成長した彼は敵と話し合いでは解決できないとわかると、仲間を守るために勇敢に敵を倒す戦士へと変貌します。
私は『ダレン・シャン』の中でクレプスリーが一番好きなキャラクターです。本音を言うとダレンよりも好きです。堅物で頑固な性格をしていてダレンを未熟者と 叱責する頼れる師匠でありながらも、若い頃についた不名誉な傷の理由を必死に隠そうとするギャップに魅了された読者は少なくないと思います。彼の人気は外伝 が4巻も発売されていることからも明らかです。 読みたいと思った方は『クレプスリー伝説』だけでもいいので読んでみてください。『ダレン・シャン』よりもおすすめです!

図書館 三枚目

福井先生と図書館スタッフに聞く
芸短生に薦める勉強になる本

利用者としての意見だけではなく、職員と教員の面白いと思う本も教えちゃいます☆ まずは図書館長の福井先生おすすめの本です。水口博也さんの『ガラパゴス大百科』です。この本も図鑑となっていてガラパゴス諸島の自然や生息する生物など 多岐に渡って紹介しています。特に先生のお気に入りなのは美しい鳥たちです。鳥は主にオスたちが求愛をするので見た目が派手なものが多いとされています。
「鮮やかな色をした鳥たちは見ていて感動する」と感想を溢していました。水口博也さんは福井先生の大学の同期らしく、生徒に少しでも知ってもらえればと思い紹介されたそうです。

スタッフの方々にもお話しを聞きました。デザ美出身の岩崎吾我太さんが紹介したのは竹内隆之さんの『精密デザイン画集』です。「自分では考えもつかない精密なイラストがたくさん載っていて、とても勉強になる」と絶賛されていました。私も見せてもらったのですが今まで見たこともないタッチの繊細なイラストに圧倒されました。作者の竹内さんは造形師で映画シンゴジラのデザインもされているそうです。素人目に見ても素晴らしいイラストにあふれた一冊です。
もう一人のスタッフ大阪音楽大学ミュージカルコース出身の佐藤萌々花さんは三谷一夫さんの『俳優の教科書』をおすすめしてくれました。この本は名前の通り俳優を目指す者には欠かせない内容となっています。この本の魅力を聞くと「台本と脚本を理解する重要性やオーディションの心構えなどをわかりやすく書いている」と回答してくれました。舞台の道に進みたい生徒におすすめの一冊です。

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