明日から趣味になる
公募の世界

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文を書くことが好き、ちょっと面白いことを考えるのが好きな人へ。 ネーミング、エッセイ、文芸など、その種類を挙げだすとキリがない。 あまり固く考えすぎず、あなたが持つユニークな発想で、いろんな賞に挑戦してみよう。 空き時間も有効に使えて、賞を狙うことで日々のモチベーションアップにもなる。 明日からきっとあなたの立派な趣味になる『公募の世界』を紹介していく。

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あれも、これも実は公募

実は、「東京スカイツリー」や「さいたま市」の名前も一般公募から選ばれた案だ。 公募とは、簡単に言うと企業や団体が募集するコンテストのことを言う。
種類が多く、例えばネーミング。 数ある公募の中で、面白いな、と思う部門がネーミングだ。例えば、地域のマスコットキャラクターの新しい名前を募集したり、パンダの赤ちゃんの名前を公募で募ったり。それを、企業の広報の人が考えるのではなく、一般公募で募集するというのが、いろんな世代から、いろんなアイデアが集まり、盛り上がるのだ。
標語というのは、看板やポスター等で、575の俳句調で作られたスローガンが標語である。 交通安全や、火事の注意を促す標語。工事現場で働く人たちに向けて。いじめやネット社会の注意。いつの時代も心に響くスローガンで、身の回りの社会問題を減らしてきたのが標語だ。中には、人々の頭の中でずっと残っている懐かしの標語もあるのではないだろうか。 危険が多い現代社会で、改めて私たちに、ふっと初心を思い出させてくれるのが標語だ。 このように、公募は社会を変える一つの手段にもなっている。 ほかにも、世の中にはいろんなコンテストで溢れている。 じゃあ、みんなどこでコンテストの存在を知っているの?という話。
最新のコンテスト情報が知りたいとき、私がいつもコンテスト情報を集めるのは「公募ガイド」だ。 公募ガイドは、公募ガイド社が発刊する、半世紀近くにわたり「公募」で日本の創作文化を築いてきた国内最大規模の公募メディア。公募業界では定番誌となっている。 ジャンル別に公募情報が紹介されており、「ネーミング・標語」、「文芸」、「アート」、「フォト」、「学生向け」とわかりやすく分けられている。 もちろんwebバージョンもある。雑誌と違って現在募集中のコンテストをいつでもどこでも簡単に見られるところがいい。 もちろん、ただ公募の情報量が多いだけが公募ガイドのいいところではない。大きな公募メディアとして、各コンテストの企画意図や傾向、どんな作品を求めているかをしっかり分析してまとめてくれるのだ。入選に近づくヒントが満載だ。コンテストに応募するにあたって読むと読まないのでは全然違うのだ。そのほかにも入賞が多い人のインタビューなど面白いコンテンツが盛りだくさんのため、覗いているだけでもワクワクする。
ちなみに、そんな公募ガイドの中にも公募ガイド主催のオリジナルのコンテストがある。 その一つに、公募ガイドといえば、ライオンやパンダなどの動物たちが何か喋っているような可愛らしいイラストの表紙が特徴的だ。なんと、動物たちの気持ちになってセリフを考えてみよう!というコンテストがある。コンテスト、いや、大喜利みたいな感じ。 固く考えすぎず楽しみながらチャレンジできるコンテストが多いのが、公募ガイドのいいところだと感じる。 基本的な公募はもちろんのこと、そのほかにも、独特で面白い新しいコンテストも多く出される。クリエイティブな発想が出てき足りして、面白い。 副業にもなる。暇つぶしにもなる。才能を磨ける。プロに評価される。夢につながる。 公募は人生を豊かにしてくれる。

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現役コピーライター!広告コース瀬戸先生に聞く上手いコピーを書くコツ 

たった一言なのに、その企業を彷彿とさせる、コピー。街を歩くとよく見かけますが、ふと意識して見てみると、人々の頭に自然とスーッと入っていき、一度考えさせる、すごく奥深く不思議な言葉遊びのようにも感じる。 みんなが知っているあのコピーも、このコピーも、プロのコピーライターがたくさん練って生み出したものなのだ。   持っているアイデアやユニークな発想を使って初心者でもいいコピーというのを書くことだってできる。では、こんな機会に芸短にいる広告業界第一線で活躍する先生にコピーの書き方をじっくり伺おう。 博報堂でクリエイティブディレクターとして活躍している傍ら、大阪芸短で広告コースの教授もしている瀬戸先生。まずまっさきに素人でも書けるコピーの書き方を聞いてみた。 牧野「先生、素人の人がコピーを書く入り口は?」 「うーん、素人の人がコピーを書くコツねえ。やっぱりたくさん考えることだよ。コピーライターはみんな100本200本単位で書くからね。」 やっぱり書くことが一番大事だと瀬戸先生は言う。 ただし、ただし数を書くことだけでは疲れてしまう。なんか他にいいテクニックは ないのか?そう思い食い下がると、瀬戸先生はプロ目線のコツをたっぷり教えてくれた。
1つ目は、ブレーンストーミング。 ブレーンストーミング(通称ブレスト)は、1950年に誕生した有名な会議手法だ。複数人で行い、活用によって会議の参加者が、それぞれ自由にアイデアを提供したり、刺激を与えあったり、クリエイティブな発想を促せる。 「とりあえず思いついた発想をなんでも書く」ということを大事にしているそう。 先生は昔、オフィスの壁をホワイトボードにして、すぐブレーンストーミングができるようにしていたらしい。こういうところから、ユニークな発想が生まれるのだと感じた。 何度もキーワードをつないでいくことによって、まったく違う切り口が見えてくると先生は言う。 そしてもう一つ、ブレーンストーミングと同じくらい大事だと話すのが、企業分析。 その企業の良いところと悪いところ、ライバルは何なのか、チャンス。その企業について研究し始めると止まらないそうだ。 牧野「へー、悪いところもちゃんと考えるのですね。」 瀬戸「もちろん。悪いところも知っておかないと本当にその商品を知ったことにはならないからね。」 いい部分にしか目を向けないものだと思っていたけど、企業の悪い部分、マイナスかと思うような部分までもしっかり向き合うことによって、その企業オリジナルの魅力に出会うことができるのかもしれない。そこにさすが、プロだなあと感しる。 牧野「チャンス、とは?」 瀬戸「チャンスはねえ。他社が考えないような発想、他社でも思いついてしまうような「危険」がないのか、広告業界ではチャンスというのだけど。危険がないのかを考えることは、この仕事にとってすごく大事なことで、やっぱりクリエイティブの世界だから常に他社を意識することから始まる。」 他社を意識することと同時に、先生は人が書いたものを気にする習慣をつけることが大事だと話す。 コピーをたくさん書いていると、自分の中でうまいと思うコピーが偏っていってしまう。人が書いたものを気にして、いいなと思う部分を盗む(パクるということではない)ことでいいコピーが生まれるという。プロでもアマでも、「嫉妬深い人」がコピーライターに向いていると先生は話す。  言葉で人を説得しなければならない。これだったら、人の目に留まる、心に留まるのか?コピーを書いた後も、何度も考えるそうだ。 プロでもアマでも、「嫉妬深い人」がコピーライターに向いていると先生は話す。 今回のインタビューを通して、まずは思いついたものを書く。その習慣をつけることから始めることが大切だと感じた。先生は名コピーが生まれるのは一万回に一回だと言っていた。うまいコピーなんて一回で出るわけがない。と先生は話す。たくさん書くためにも、常にアンテナを張って新しいものをキャッチすることも、いいコピーを書く大切なステップなんだと感じる。

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