映画監督!三原光尋先生に取材!
おすすめの映画とは?

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 大阪芸術大学短期大学部のメディア・芸術コース映像を担当されている三原光尋監督。

 京都府出身。大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科卒業。地元関西をテーマにしたコテコテのコメディから、スポ魂などのさまざまな青春の作品を多く、近年ではテレビドラマの脚本・監督も手がけている。ほかにも日常に目を向けて脚本した中谷美紀主演『しあわせのかおり』などが2008年に公開された。

 そんな三原先生の映画史について質問した。

映画を好きになったきっかけ


「昔は今みたいに気軽に映像を楽しめるコンテンツがなく、映画館に行くことが楽しみ、生き甲斐だった。」
 それこそスマートフォンがない時代だから、新聞やポスターの広告などを見て、おもしろそうな映画を見つけて行っていたそうだ。

「最近では、スマートフォンなどで気軽にどこでも観られるのが当たり前になっているが、学生の頃はそんな夢のような機械がでると思いもしなかった。」と時代の進化に驚いていた。

 映画監督を目指したのは『燃えよ ドラゴン』がきっかけ。「これを観て、ほとんどの少年がブルースリーにあこがれた。周りは、ヌンチャクを回したりして遊んでいたが自分は体力がないため、ブルースリーになるのではなく、そういうアクション映画を撮りたいと思った。」と子供のころに遡って話していた。

 好きなジャンルはアクションとホラー。『むらさきかがみ』『メリーさんの電話』などのホラー作品を手掛けている。「廃校などロケ地に訪れるときは怖いと感じるが、低コストの中、血が出るギミックなどを考えるのが楽しい。」とワクワクした様子だった。

怖い話"/

ホラー映画を撮影すると…


 実際に撮影時に起こった裏話で、廃校での撮影にてトランシーバーで助監督やスタッフなどと会話し、撮影を進めていくが、スイッチを入れていないにも関わらず、女のひとの声がトランシーバーから聞こえてきたことがあるらしい。そのほかに心霊現象は起きず、撮影は無事に終了したと聞いて、一安心した。

「撮影で使った美術品(生首など)を記念に携帯電話で写真を保存していたら、機種変更の際に携帯会社の店員さんが写真フォルダのバックアップを取ろうとしたら、たくさんの生首の写真がパソコンに表示され、悲鳴を上げさせてしまった。」と話していた。

 そんなグロテスクな写真を見せられたら、サイコパスな殺人犯として疑われそうで怖いと思ったが、店員さんに誤解は解けたらしい。

先生3

映画の道は映画にあらず


 学生に大事にしてほしいことは、人の暮らし、ものを見つめること。映画というジャンルだけに絞るのではなく、なんでも吸収し、たくさんのメディア、メディア以外も触れる。

「日常を見返すことで、小さな幸せや不幸せを見つけ映画にすると、オリジナル溢れる作品になる。」

 三原先生が今まで観た映画の本数は1.100本。昔はたくさん見ていたが今は年50本ほど観ている。その中で友人と棺桶に入れたい好きな作品20というのを決めていたらしい。

20のうち3選
燃えよ ドラゴン
マッドマックス2
トータルリコール

「ほとんどが学生の頃にみた作品だ。映画を勉強しているときに観た映画と何も知らないときに観た映画は違う。高校生のとき、映画を観て衝撃を受けそのことをずっと考えてしまうくらい頭いっぱいになった作品だった。」と熱く語ってくれた。  アカデミー賞を取った作品などももちろんすごいが、印象に残っているのは学生の頃に観た作品が多く、今でも何回も見返してしまうほどだそうだ。

 棺に入れたい作品は、10選では足りないため、20選にした。 30選にしなかった理由は、映画のCDだけでなく、おいしいものも棺に入れたいからだそうだ。

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