保健室・田中さんに
インタビューしてみた!

今回芸短の保健室を紹介します。どんな所?と不安に思う方、利用者はどんな人?などの皆さんの不安を解決します。この機械に保健室のことを少しでも知って貰い、頼れるようになれば幸いです。最初は怖いかもしれませんが、手遅れになってしまう前に一歩でも踏み出して保健室に行ってみてください。暖かく迎えてくれます。暖かく、優しく何でも文句言わず聞いてくれて相談に乗ってくれます。そんな所なので安心して頼って下さい。

『仄かな光』〜芸短の保健室〜

今回保健室で働いている田中さんにインタビューしてきました。怖いかもしれませんが、悩みや相談、休息をとるために利用してみてください。ここで保健室のことを少しでも知って、壊れてしまう前に、どうか頼ってください。取り返しがつかなくなる前に助けを求めてください。その後押しができれば幸いです。

『仕事』

保健室ではどんな仕事をしているのですか?

新学期が始まってすぐに学生全員に定期健康診断を行います。役650人の学生が来るので春休み中にしっかり準備しておきます。その後は結果通知と個別指導、必要な学生には再検査、受診を勧め、就活や大学編入時に必要な健康診断証明書の発行もしています。一年間で、一番学生の出入りが多くて忙しい時期だと思います。  それ以外に怪我や体調不良時の救急対応や、病院の紹介をしたり体や心の悩み相談など一年通じてやっています。新型コロナウイルス感染症、インフルエンザなど学校感染症について、どこに連絡、受診したらいいかなどの電話相談、出席停止も大事な仕事です。アルコール90本用意するなど対策もしています。

『利用者』

どんな学生が利用しているのですか?

保健室は、怪我や体調不良の学生だけでなく元気な学生も来ていますよ。定期的に身長、体重体脂肪の計測に来たりコロナ流行期には、念のためにと検温にくる学生もチラホラいました。健康づくり、健康管理という観点でいうと、とてもいい習慣だと思っています。


どんな相談が多いですか?

保健室での相談は実に多様です。体の相談や応急処置では風邪症状をはじめ、頭痛、生理痛、腹痛、AJの子は特に捻挫、骨折、打撲などの痛みや外傷が多く、DJは特に切り傷、湿疹、熱傷などが多く、他にも喘息、皮膚炎、花粉症のようなアレルギーについてなど挙げればきりがないですね。 一人暮らしの学生も多くて、睡眠や食事、生活、時にはバイトや学校のこと、対人関係の相談もあります。保健室でも色んなことを学んで、今の自分や将来の自分の健康課題にぜひ、役立てて成長して欲しいです。上手に利用してください。

『気持ち』

どんな気持ちで学生の話を聞いていますか?

私も一応、2人の大学生の母親なので「大学生あるある」と思って、一定の理解をしながら話は聞いているつもりです。(笑)ここは二年生なので、学校生活は本当にあっという間です。実習や演習も多く、忙しいと思いますが、ぜひ有意義な学校生活を送ってほしいなと思います。


仕事をするうえで心がけていること、気をつけていることはありますか?

まずは、話を聞くようにしています。体に関する訴えであっても、実はその背景には精神的な悩みやストレス、不安を抱えている学生も多いんです。 あとは、相談しやすく、静養、休息しやすい居場所づくりを心掛けています。


どんな人が来ますか?

繊細な子や、真面目な子や、話が好きな子や、苦手な子、など色々。

『想い』

この大学に来た時の感想と働いてみての感想をお願いします。

門をくぐると林のような樹木の集まりと、手入れされた芝生が一面に広がって、それを毎朝見てると「今日も頑張ろう。」と思えるんですよ。害虫には悩まされますけど、四季を感じられますよね。あと、髪型、髪色、服装もカラフルで個性的な学生さんもいて、芸術性の学校らしさ、魅力を感じます。 働いてみて、アットホームな雰囲気で小さいからこそ、先生と生徒の距離が近く、覚えられ深くかかわれる素敵なところだと感じました。


楽しいことはなんですか?

年に何回か演劇や作品を鑑賞する機会をいただいて、それをとても楽しみにしています。学生たちの作品に込めた思い、エネルギー、パワーを感じながら、非日常に浸れる時間があるのは少し贅沢な気もしますが、しっかりと楽しませてもらっています。


つらいこと、大変なことは何ですか?

保健室がしてあげられることにはどうしても限界があります。 病院ではないので、応急処置レベルを超えた医療行為はできませんが、何とか授業が受けられるようできる限りの対応をするようにしています。 保健室の隣には、学生相談室がありますし、頼もしいカウンセラーさんが、一緒に悩みの解決の手助けをしてくれます。授業に関する相談は事務室の職員の方に相談すると具体的で近道かもしれません。そんな橋渡しをしながら、共同しながら時宜を得た手助けができたらいいなと思います。


嬉しいことは何ですか?

卒業や、授業に出れた、できないことができるようになったなどの話を聞くことです。


おすすめしたい事、最後に伝えたい事をお願いします。

時々保健室の会話のやり取りで「本当の自分がわからない。」「やりたいことが見つからない。」「今の自分が嫌。」「20歳ってもっと大人だと思っていた。」という言葉を耳にすることがあります。自分が何者か、悩む年ごろなんですよね。体は出来上がっても、心(精神面)はまだ成長途中ですから。  未来の不安や今の自分に自信がない気持ちはわかりますが、【自分のことを知る】、そして【自分で自分の体と心をコントロールできる】ようになってほしいなと思います。自分の性格、なりたい自分、夢、趣味、好きなことや得意なこと、嫌いなことや不得意なこと、どんな時が楽しくて、悲しくなるのか、ストレス解消方法、困ったときの相談先、対応策など【自分自身の取り扱い説明書】みたいなのがあるといいかなと。  自分の取り扱い方法がわかってくると、壁にぶつかった時でも、必要以上に落ち込まず、前向きに進むことができるんじゃないかと思うのです。これが私です、みたいなトリセツ、ぜひ考えて作ってみてください。



以上が保健室の先生田中さんとの対談です。あることでよく話すようになり、仲良くさせていただいていますが、今回また新しい一面が見え、知ることができてとても嬉しいです。たくさん学ばせてもらいました。楽しかったです。改めてありがとうございました。

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