法律のスペシャリストが語る!
~身近な法律と社会問題~

畑先生 メイン

私たち国民を守るもの法律。身近にあるのに内容を理解できていない人がほとんどです。危機感を感じた私は、法律の スペシャリスト畑雅弘先生に話を聞くことにしました。畑先生の経歴、何故法学を学ぶようになったのかを法律の面白さも交えて紹介します。法律と 社会問題を少しでも身近に感じてもらうための意識改革の一環としてこの記事で勉強していってください!

畑先生 一枚目

プロフィールと学生時代の思い出
法学に興味を持ったきっかけ

関西大学出身。大学院では法学研究科に所属し、行政法を主に研究をしていました。当時は学科に先生一人しかいなく、教授と マンツーマンで研究をしていたそうです。海外への留学経験もありベルギーのルーマン大学で二年間研究をし、その留学経験からドイツ語と英語を話す ことができます。しかし家族はフランス語を話せるのに対し、畑先生は苦手で全く話せないらしいです。

昔から旅行が好きで地理に関心が強くありました。憲法や法律には全く興味がなかったそうです。しかし「不正義が多々ある世の中に疑問を感じ、 それを正したいと思った」ことがきっかけで法学を勉強することになります。学生時代何をしていたのかと聞くと「友人とパチンコや麻雀をして遊んで ばかりいた」と苦笑いと共に回答をもらいました。
当時は下宿先で集まり徹夜で麻雀をすることが日課だったとか。その麻雀仲間とは今でも関係が続いているそうで素敵な関係だと感じました。大学紛争で 授業ができない時もあったが、「大学生時代は一番楽しい思い出」と楽しそうに笑顔を溢していました。30歳になると先生は2年ほど家族と一緒にベ ルギーに留学します。

ベルギーのルーマン大学で行政法の研究をしたそうです。ベルギーに留学した理由を問うと「EUの本部がある場所で交通の便がよく 場所がよかった。ヨーロッパの行政を学ぶのに一番適していた」と答えて下さいました。またベルギーは日本と国民性も大きく違って驚いたと言います。 ベルギーは個を尊重するが日本はまとまり主義なのでベルギーではのびのびと研究できたようです。日本と海外の違いを感じることができて良い経験にな ったと答えました。

畑先生 二枚目

教員生活の中での新たな発見
学生の考えから得る気づき

先生は36年間教員生活を続けています。とても長い期間教員をしていて印象に残っていることを聞きました。すると「学生の考えに 驚くことが多い」と答えてくれました。自分にはない意外な考え方やおもしろい重要な発想に驚かされることが多々あったそうです。また「その考え方が あながち間違っていないので、新たな気づきをすることもある」と嬉しそうに語って下さいました。中でも法律が好きな人や刑法に関心のある生徒が良い 気づきをする場面は見ていて楽しいと語りました。

先生が法学のおもしろいと思うところを聞きました。返ってきたのは「特別おもしろいと思うものはない(笑)」という身も蓋もない答えでした。しかし 続けて「あえて言うなら数学といった他の学問とは違い、答えに絶対がなく難しいところ」と真面目な回答をもらえて一安心しました。状況や判例によっ て判決が変わるので答えが1つではないことが法学の特徴です。

最後に先生に学生に対するメッセージをお聞きしました。「社会への関心を持ってほしい。大学生は持つ義務があると思う。自身の得意分野あるいは芸術 を通して社会へ貢献すること。時には日本から出てみるのもいいかもしれない」と答えて下さりました。昨今は若者の社会問題への関心が低いことが話題 に挙がるので、それを危惧した先生なりの勧告をこのメッセージから感じました。

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