KOBE MEET UP!

― 人の想いが集まり、そして生まれる唯一無二の場所 ―

神戸港を拠点に神戸空港、ポートアイランドなど神戸の名所を周遊する観光船「boh boh KOBE」の企画・広報を担う、早駒運輸株式会社の金芳歩さんに話を伺った。広報という仕事は、いわば「企業と人とをつなぐ架け橋」金芳さんは語る。「boh boh KOBE」のイベントの企画・広報から、グッズ制作・販売に至るまで、幅広くその橋渡しを担っている。

広報を担当する金芳歩さん

「どんなイベントなのか?」「誰に届けたいのか?」その本質を見極めながらチラシなどの広報物をつくるという。チラシ1枚の情報の配置にも、「どう伝えるか」ではなく「誰に伝えるか」をまず考える。単なるデザインではなく、目的とみてくれるお客様を意識した広報業務だという言葉から、プロとしてのプライドを感じた。

企画の軸として大切にしているのは神戸らしさ。神戸港ならではの特徴、船でしか体験できない魅力、そして四季に合わせた演出、それらを丁寧に企画に組み込んでいく。言葉以上に、話す表情からも、イベントづくりにかける熱意が伝わってきた。

「今後は、boh boh KOBEでお客様とわんちゃんがより楽しみながら観光できる特別企画もやってみたいです」

そう話す金芳さんも愛犬家だという。港と自然、そしてペットが共に楽しめる空間。そんな新たなビジョンも、彼女の中で着実に形となりつつあるようだ。

神戸港を拠点に神戸空港、ポートアイランドなど神戸の名所を周遊する観光船「bohbohKOBE」

今年の9月で、「boh boh KOBE」は就航5周年を迎える。節目の年として「就航5周年THANKS CRUISING」も開催されている。また、神戸開港150周年の節目に「音楽で神戸を盛り上げたい」という社長の想いで作られた弦楽オーケストラ「スーパーストリングスコーベ」(佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラの卒業生)が演奏するコンサートも毎年12月27日に行われており今、神戸港は観光のみならず音楽、スポーツなど多方面で盛り上がりを見せている。

「佐渡裕とスーパーキッズ・オーケストラ」を卒業した人たちで結成された「スーパーストリングスコーベ」

そんな神戸港周辺には、ここにしかないと呼ぶにふさわしいスポットも点在する。そのひとつが「KOBE KO-山」。神戸一低い山として知られ、高さはわずか1メートル。しかし、軽い気持ちで足を踏み入れると、思いのほかの急斜面。登りきった先に広がる景色は、たった1メートルとは思えない迫力だ。背後にそびえるポートタワーをバックに写真を撮れば、まさにSNS映えの一枚を取ることができるだろう。

その他にも、神戸ウォーターフロントエリアやBE KOBEのモニュメントなど、訪れるだけで「神戸に来たぞ」と実感できる場所が多くある。海風が心地よくなるこれからの季節、神戸の魅力を味わうには絶好のタイミングだ。

取材の終わりに、「広報のスキルは、就職してからすべて学びました。デザインソフトウェアを初めて触ったのも入社後です。場数を踏んで、少しずつ力をつけてきました」と金芳さんは語る。

経験を積み、磨かれた技術と感性で、神戸港の魅力を今日も発信し続ける。

神戸ポートタワーと神戸一低い山「KOBE KO-山」