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林日出夫先生とは

大阪府出身の漫画原作者。大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科准教授
1993年に第28回青年漫画原作大賞入選したことをきっかけに、1994年に漫画原作者としてデビューする。
授業では取材記者からスタートしたライターの経験を活かし、取材やインタビューのノウハウ、さらには原作や小説で培ったキャラクターの創り方・動かし方のコツなどを教えてもらえます。また、貴重なフィギュア、漫画を原作にした映像作品、アニメーションを含む映画の宣材やキャラクターグッズなどを授業に使用しています。

授業

「キャラクター言論」「漫画研究」「研究指導」「原作基礎」「原作演者」



インタビュー様子

Q1、メディア芸術学科の生徒が受けられる授業は「キャラクター言論」「漫画研究」とありますが、それぞれの授業を受けてどのような知識を身に着けてほしいですか?

A:最初にこの授業担当するときメディア芸術学科の学生にとってもプラスになるもの、理解できる内容になるように工夫しました。キャラクター言論は大丈夫で、漫画研究はそれまで担当していた先生と内容をだいぶ変えました。漫画研究にあたって作品研究、作家研究、メディア研究、アドバダイジング、マーチャンダイジング(経済、広告発注、そのキャラクターをどのように展開、稼ぐかどのくらいの経済効果、例えば、紛争地で赤十字とかの国際的な活動給水の車をキャップテン翼のプリントにすると一時休戦される。ボーダレスにキャラクターが存在する。そのキャラクターをどうゆうふうに使われて行ったらいいかを学ぶ)を組み込みました。
漫画作品がアニメーションになったとき声優や映像、身体などに関係するので、様々な作品、映像作品を見てもらうようにしました。たくさんの生徒が授業に来てくれたことがあって身体表現などの学生の舞台を個人的に見に行くようになりました。昔の生徒とも未だつながりがあり楽しいとおもっています。「また、こんなのがあるので見に来てください」と言われるのはうれしいです。

Q2、メディア芸術学科の学生に特に受けてほしい授業はありますか?    ある場合は理由も

A:興味があったらどの授業も面白い。キャラクター言論課題メディア芸術の生徒も上手な人が多いから興味があり、取れる時間があれば、覗いてくれたらと思っています。写真にしても絵にしても面白い作品を作る人がいます。キャラクター言論で出された課題を7月にギャラリーを借りて飾ろうと思っているほどです。アイデア、自分が表現したいと思う構図も見ていて面白いです。

古物品

写真説明
左の写真は活版印刷時代に使われた版で反対になっているように見える
右の写真は毎日クラブという雑誌にあられちゃんがのっている

Q3、先生の授業で使用されるフィギュアなどの資料は先生の持ち物ですか?学校の資料ですか?

A:全部私物。私はコレクターで年に2回ぐらいギャラリーを借りてコレクション展を開催しています。コレクションの中にはもう手に入らないものもあります。学校にあるのは一部で仕事場には、ほぼ壁面に段ボールに覆われていてそのすべてが漫画やフィギュアなどのコレクションです。学校の先生をやめたらいらなくなるので捨てないといけないですね。ほしい人がいるならお譲りするんですけど。

どのように集めたのか?

子どものころからコツコツと集めています。あつめていたコレクションをよく親に捨てられました。
これ授業で使えるわと思うとヤフオクで落とすこともあります。なので、例えば昔の紙芝居などは中途半端な巻しかもってないです。ほかにも、昔使っていた鉄板に漫画の表紙が彫られている活版。その活版を使いデジタル前の印刷はこうゆう風に印刷していたと教えます。僕が記者をやっていたときはまだ活版でした。僕が大学生の時に買ったあられちゃんが表紙の昭和56年版毎日クラブ。こんな雑誌に漫画は普通のらない。これだけあられちゃんがブームになったということを口だけでいうのではなく、実物を見せるのがわかりやすくて一番早い。他にも多くの古いものがあります。

Q4、先生の授業の課題はどこかに応募するなど実践形式ですが何か理由はありますか?

A:ここだけでおさまるものではなくよそでどんな風に評価されるかを知ってほしい。学内のものでも学内で公募しているものを出してもらい、それを授業の課題にすることが多いです。ぼくの評価は絶対ではなくて好みなので僕の評価ではなく、外の評価にしています。ここに展示してほしいって子だけの課題で在校生が課題を出して主催者がこの方いいねっていうことで飾ってもらうとかそんなことが多い。基本的にギャラリー公募とかそうゆうのに出してもらう課題が多いです。ギャラリーに飾られるということは生徒の実績になるし、自信になります。ギャラリー主の好みとかもありますが、ほかの方に評価されるというのは大きいし、実績になります。僕はきっかけだけ作ります。その道に進むかはその方次第でこれがきっかけでこうゆうことをしたいと考える人が一人でも多かったらいいなと思います。

Q5、コロナの影響でZOOM授業になったことで変わったことはありますか?

A:ユーチューバーってこんな気分なんだろうなぁと思って授業をしています。

Q6、大学にある図書室の漫画は林先生が選ばれているのですか?

A:いいえ。でも、卒業生の作品は入れてもらえるように頼んでいます。

Q7、今読んでほしい、一度は読んでほしい、一番好きおすすめ漫画はありますか?

A:誰かに言われて読むのではなく、どんな漫画でもいいから感動してほしい。例えば、声優になりたい人はこの作品を見て私は感動して、こんな風に表現できる声優さんになりたいと思う原点を持ってほしい。身体表現の人だったらお芝居とか映画を見て、こうゆう演技がしたいとかこの役を演じたい。漫画もそうで漫画家になりたい人は自分が好きな漫画の原点となる漫画、この漫画をみて感動した、やっぱりこうゆう漫画を描きたいとゆうようなものは持っていてほしい。それはメディア芸術学科の生徒もそうですしデザイン美術学科の生徒もそうです。記者になりたいのだったらどんな時にそう思ったのかとかそうゆう原点を持っていてほしいです。
僕が作家になりたいと思ったのは小学生の時に担任の先生が朝日新聞の小さな芽に先生が書いた詩を送ってくれた。それが新聞に載った。自分のつたない文字とか書いた詩が活字になる喜びを知りました。その時に当時は漠然としたものだったが僕はいろんな雑誌とか新聞に載るような文章が書ける人になりたいと思いそれが私の原点です。なので、何を読んでほしいではなくてそうゆうのは自分で見つけてほしい。人に読めと言われて読むのではなくて、自分がこうゆう演技がしたいとかゆうのは自分の中でしか出せない。だから、それは自分でたくさん読んで、たくさん見て、たくさん感動してほしいと思っています。10代20代のときの感動はその時にしかないからだから今僕が感動したものと同じものを見ても違う感動になる。だから自らが「あーこれはあかんわ」と言うものでも見ないとわからないじゃないですか。この映画は全然面白くないと思ってもいいセリフとかいい演技がある一個でも見つけたら得したと思ってください。たくさん得してほしいと思います。僕もいっぱいいろんなものを見て、いろんなものを読んで、いろんな感動したから今があります。それは僕だけじゃなくてみんな同じだけのチャンスがある。ネットがあるから今の子の方がチャンスがあります。先生の時代は一度見逃すといつ見れるかわからない時代でした。学校で学ぶことはとても大事でもそれだけじゃ足りない。圧倒的にそれを埋めるのは自分でしかない。自分はこんな演技がしたいとか言われた時にこんな演技をしてみようとか思える人になってほしいです。他にも、こんな文章書けるかと言われたときに自分はこのテーマに対してこんなものが出せるといえる学生になってほしいと切に思います。そうゆう武器を持っていると強いと僕は思います。

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